能登・輪島を訪ねて。震災後の今と、塩こうじを通じた復興支援

発酵のちからで、能登を元気に

2025年4月14日、能登・輪島の視察に行ってきました。当日は快晴!
アティーバ様の関係者や、クラウドファンディング「能登の未来を塩でつなぐプロジェクト」のリターンとして参加された方など、総勢10名ほどで金沢に集合。車に分乗して、輪島を目指します。

金沢の「朝市わじまのさかなや」を見学

まず訪れたのは、金沢市内に仮設設置されている「朝市わじまのさかなや」。
新鮮な魚介類を手際よく加工している様子を見学させていただいた後、スタッフの皆さんから震災当日の状況や、その後の生活、そして「朝市わじまのさかなや」として金沢で再開するまでのお話をうかがいました。

時折涙を交えながらも、淡々と語られるその姿から、大変なご苦労があったことが伝わり、同時に前を向く力強さに、私たちが励まされる思いがしました。
貴重なお話、本当にありがとうございました。

そしてなんと、5日後の4月19日には岐阜県多治見市で行われるイベントに「出張輪島朝市」として参加されるとのこと!再会を約束して、その場を後にしました。

桜満開の「能登鹿島駅(さくら駅)」へ

見学後は、いよいよ輪島へ。途中立ち寄ったのは「能登鹿島駅」――別名「能登さくら駅」。
この日はちょうど桜が満開で、その名の通り、息をのむほどの美しい景色に出会うことができました。

ワイプラザ輪島店でお買い物、そして輪島市内へ

道中、昨年秋に訪ねた七尾の友人宅周辺を思うと、少しずつ復興が進んでいる印象もありました。輪島を訪れるのは今回が初めてです。到着後は「ワイプラザ輪島店」の出張輪島朝市で休憩とお買い物。乾物、足のお守り、焼酎などなど、お土産を購入させていただきました。ニュースなどで見かけた仮設住宅(インスタントハウス)も、市内の各所にまだ点在していました。

輪島港の隆起

地震によって海底が隆起し、漁船の出入りが難しくなったため、現在出港しているのはわずか3艘のみ。今も輪島産の魚介類はとても少ないのだそうです。「甘エビは輪島のだよ」と朝市の方に教えていただきました。

輪島朝市の通り、今は…

かつて賑わいを見せていた輪島朝市の通りへ。
しかし、現在は何もない更地に…。道路も地震で隆起し、復旧の途中という様子。復興にはまだまだ時間がかかりそうです。

昼食は「蕎麦処 輪島やぶかぶれ」さんへ

お楽しみのランチは、「蕎麦処 輪島やぶかぶれ」さんへ。
能登の食材をふんだんに使ったお料理に舌鼓を打ちました。

「わじまの海塩」製造所を訪問!

今回の視察の最大の目的――クラウドファンディングでご一緒させていただいた「わじまの海塩」の製造所、「美味と健康塩工房」に到着!手作り感あふれる看板が出迎えてくれました。

津波で奇跡的に流されなかった装置の数々!「わじまの海塩」は釜炊きをせずに、海水の上から体温と同程度の熱をあて、低温でゆっくり蒸発・濃縮させて結晶化させるそうです。塩の結晶がとても美しかったです。

夜は金沢でお寿司!翌日は観光も

夜は金沢市内でお寿司。ほとんどが外国人観光客でしたが、お値段は1,300円ほどとお手頃で大満足!翌日は金沢観光へ。朝から雨模様でしたが、兼六園にいる間だけ奇跡的に晴れ!美しい庭園を満喫できました。

岐阜県多治見市で再会!

そして5日後、4月19日。約束通り、岐阜県多治見市の「出張輪島朝市」で輪島の皆さんと再会!
念願の干物やおつまみなど、たくさん買わせていただきました。どれも絶品でした!私だけ「能登ピース」をし忘れたのは残念ですが(笑)、心温まる再会に感謝。
お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。

最後に

復興の道のりはまだ長いですが、前を向いて歩み続ける能登の皆さんの姿に、強く心を打たれました。
私たちマルコ醸造も、発酵のちからで微力ながらその歩みに寄り添っていきたいと思います。